前頭部とは、額や目の周りのことです。頭が痛いという時、痛む部位や種類はさまざまですが、この前頭部が痛いというときには、どのような原因が考えられるのでしょうか。ここでは、頭痛が前頭部にある場合についてその原因と簡単な対処法をご紹介していきます。

偏頭痛

前頭部に起こる頭痛の代表格は、偏頭痛です。痛みの種類は、脈拍に合わせてズキズキと痛むようなタイプで、痛みの度合いも強めです。片方のこめかみ辺りに現れることが多い頭痛で、拡張した血管が神経を刺激するために、脈拍に合わせて痛みが生じるのです。

偏頭痛が起きる原因は、ストレスや光の刺激など、多岐に渡ります。このタイプの頭痛が前頭部に起きたら、なるべく光の刺激が目に入らないように、暗めの部屋で体を休めましょう。痛む部分を冷やすのも効果的です。

また、カフェインは頭痛を引き起こすとも言われていますが、偏頭痛に限っては逆に痛みが軽減することもあります。このタイプの頭痛にあまりに苦しめられるようなら、専門医に相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。

ちなみに、偏頭痛には通常の鎮痛剤は効かない場合が多いので、それ専用の薬を服薬してもらえることも、医療機関を利用する利点です。

緊張型頭痛

後頭部が痛いという場合にも、緊張型頭痛が原因であることが考えられますが、前頭部の場合も、緊張型頭痛かもしれません。緊張型頭痛とは、体の筋肉などが緊張してこわばっていたり、固まっていたりすることによって起こります。

同じ姿勢をずっと取るようなことをすると、起こりやすいでしょう。後頭部の場合は、肩や首のこりが大きく関係している緊張型頭痛ですが、前頭部に起こる場合は、目やその周辺に緊張が起こっています。

眼精疲労が起こっていたり、目が痛いという場合は、その影響により緊張型頭痛を起こしやすいです。

ですから、前頭部にこのタイプの頭痛が起こった場合には、目の周辺から額あたりを軽くマッサージして、血流をよくしてみましょう。肩や首もこっていると感じるようであれば、軽くストレッチをすることをおすすめします。

また、明らかに眼精疲労が原因となっていると思う場合は、目薬をさしたり、目を温めたりするなど、目を休ませてみましょう。

くも膜下出血

くも膜下出血とは、脳を覆っている膜のうち、くも膜の下に出血が起こる病気です。これは、出血が起きた部位によって、前頭部に痛みが走ったり、後頭部に痛みが走ったりします。

痛みはとても激しいものですから、すぐに通常の頭痛ではないということを感じるでしょう。それと同時に、吐き気や意識障害などが起こる場合もあります。前兆として、軽い頭痛がずっと続くようなこともあるでしょう。

くも膜下出血は、5割程度の方が死に至るという非常に怖い病気です。もしも、前頭部にハンマーで殴られたような痛みが走ったり、ずっと軽い頭痛が止まることなく続いているということが起こったら、すぐに病院に行くようにしてください。

髄膜炎

脳は頭の中で髄液というものにひたされています。この髄液を包んでいるものを髄膜といいますが、髄膜炎とは、この部分に細菌が入り込み炎症を起こす病気です。主症状は、前頭部の頭痛、発熱、吐き気、意識障害、けいれんなどです。

また、首筋が固まり前にまがらなくなるというような症状が出ると、髄膜炎である可能性が非常に高いでしょう。

髄膜炎で起こる頭痛は、とても激しく、ずっと続くような頭痛です。頭痛が激しいため、髄膜炎になってしまった場合は、すぐに普通の頭痛ではないことに気づきます。この場合も、すぐに病院に行くようにしましょう。

その他の病気

脳出血や脳腫瘍も、その症状が起こっている部分が前頭部側であれば、前頭部の方に痛みが生じます。脳出血や脳腫瘍では、吐き気があったり、感覚障害、意識障害などが起こることがあります。

脳腫瘍の場合、頭痛は朝方に発生し、日々どんどん痛みが強くなっていきます。どちらにしても、病院での治療が必要になりますから、前頭部が痛くて、痛みの種類がいつもとは違うと思うようであれば、早めに病院に行くこととおすすめします。

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