水のような下痢は「水下痢」、医学的には「水様便」などと呼ばれています。固形物を殆ど含まない、その名のとおり水分でできた便のことです。この状態になると、トイレから離れられなかったり、激しい腹痛に襲われ外出出来なかったりと、生活上でも悩まされるでしょう。

多くの場合は2、3日もすれば回復するのですが、安静にしているだけでは脱水症状などの危険もあるので適切な対処を行うことが重要です。

水下痢になる原因

感染性胃腸炎

ノロウィルスなどのウィルスや、サルモネラ菌などの菌に感染する感染性胃腸炎では、水下痢が症状として出ることが多くあります。発熱も併発することが多いでしょう。

アレルギー

食物アレルギーにより、水下痢になる場合もあります。牛乳など乳製品に含まれている乳糖により下痢になる、乳糖不耐症の方が誤って乳糖を口にしてしまうなどということがありますので、アレルゲンが分かっている場合には普段から一層の注意が必要です。

過敏性腸症候群

腹痛関連でよく聞くことのある過敏性腸症候群でも、水下痢が症状として現れることがあります。

暴飲暴食・冷えなど

ウィルスなどではなく、単に暴飲暴食により消化不良を起こした場合や、お腹を冷やしてしまうと下痢になることもあります。

その他の病気

上で挙げた原因の他に、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、大腸がん、免疫異常によるバセドウ病などの疾患がある場合にも、水下痢が症状として出る場合があります。

特に大腸がんに関しては下痢と便秘を繰り返すなど、過敏性腸症候群に似た症状を持っているので自己判断はせずに、検査を受けることで早期発見に繋がります。

水下痢になってしまったら・・・

まずは腹痛がおさまるまで、絶食安静が基本となります。また、お腹を冷やさないように特にお腹は暖めるようにしてください。ここで注意すべきは「脱水症状」です。

水下痢になるほど酷くお腹が痛む場合、水も飲めない程吐き気を催すこともあるかと思いますが、水下痢を繰り返す状態というのは、体内の水分がどんどん外に出て行ってしまっているということなので、水分補給は必須です。

ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツ飲料を、少量ずつ高頻度に摂取するように心がけましょう。食欲が出て来て吐き気なども無くなれば、スープやおかゆなど固形物の少ない食べ物から食べるようにします。水下痢も治まってくれば、消化に良い食べ物であれば何でも食べても大丈夫そうです。

あまりにも症状が酷かったり、長引く場合には必ず医師の診断を受けるようにしましょう。暴飲暴食や冷えなどが原因となっている場合には、それ程心配は要りませんが、他の病気である場合は服薬や長期に渡る治療が必要になることもあります。

お腹が痛い時や下痢の時にオススメする市販薬3つと注意事項

お腹が痛いときに市販薬に頼ったことがある方は結構多いのではないかと思います。下痢の症状が深刻ではない場合や、過敏性腸症候群など重篤な疾患ではないものの、慢性的に腹痛があるような場合に、市販の薬を常備しておくと心強いでしょう。

よくお腹が痛くなったり、お腹をこわしてしまう方のために、おすすめの市販薬をまとめてみました。こういった薬を常備薬として家に置いておいたり、持ち歩くと、お腹が痛くなることに対して不安を感じづらいので、ストレスや不安が原因の腹痛に効果があるでしょう。

新ビオフェルミンS錠

きっとどなたでもご存知のビオフェルミンは、とても優しいお薬ですので、どんな方にもおすすめできます。下痢止めではなく、整腸剤ですので便秘の際にも良いでしょう。

軟便程度なら効果を感じられますが、あまりに酷い下痢の場合はすぐには効果は見えないかもしれません。ですので、予防薬として使ったり、下痢と便秘を繰り返すタイプの過敏性腸症候群の方、お薬が苦手な方におすすめです。独特の臭いもなく錠剤も甘いので、とても飲みやすいお薬です。

正露丸

ビオフェルミンと並んでとても有名な正露丸。黒くて丸い下痢止め薬です。下痢に効く他に、歯に詰めると虫歯痛にも効くようです。昔ながらの正露丸はかなり独特なにおいがあり、苦手な方もいらっしゃるでしょう。

そんな方のために、「セイロガン糖衣A」という姉妹品も用意されています。こちらは虫歯痛には効果がないものの、その他の効能にはほぼ違いはありません。下痢の症状を止めるのにはとても効果があります。

ストッパ下痢止めEX

こちらは水無しでも飲める便利な錠剤です。黄色の錠剤で、フリスクのような形をしています。味はあまりよくありませんが、水が無くても飲めるというのは、どこでも服用出来る為かなり魅力的ですね。美味しくはないものの、正露丸よりは飲みやすいでしょう。

どこでも服用出来る為、会議中やテスト中などにお腹が痛くなるタイプの方にはとてもお勧めです。大事な会議の前などでしたら、直前に服用しておくと安心でしょう。

服用の際の注意点

正露丸、ストッパ下痢止めEXなどの下痢止めは、ウィルス性・細菌性の下痢を起こしている場合は、服用はあまりおすすめできません。下痢を止めてしまったら、ウィルスや最近が外に出て行かない為、回復が遅れてしまいます。

特に、正露丸に含まれている成分は、胃腸を荒らしてしまう場合もあります。ですので、下痢止めを服用するのは、確実にその腹痛がストレス性や冷えなどからくるものであると解っている場合のみにしておいたほうが無難でしょう。

ビオフェルミンに関しては、腸の調子を整えるお薬ですので、そういった心配はあまりありません。普段から腹痛のための薬を飲むのであれば、ビオフェルミンを常備薬にするといいでしょう。

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