子供が「お腹が痛い」というから病院に連れて行ってみたものの、何も異常はない。そして、暫くしたら元気に遊んでいたりする。でもまた朝になると「お腹が痛い」と言い出す・・・。という経験をされたことがあるでしょうか。

子供がこのような行動をすると、嘘だと決めつけて子供を怒ってしまうお母さんもいるのではないでしょうか。しかし、それは本当に嘘なのでしょうか。もし嘘だとしたら、何故子供は腹痛を訴えているのだと思いますか?実際に考えられる病気も一緒にご紹介します。

心因性の腹痛の場合も

大人の場合でもストレスを感じたらお腹が痛くなったり、下痢や便秘、胃炎などの不調を起こしてしまいます。それは子供の場合も同じで、子供もストレスや不安を強く感じると体調不良になり、それが腹痛として現れる事がよくあります。

特に、学校や幼稚園が嫌いな子供であれば、登校・登園前に腹痛を訴えることがあるでしょう。でもそれは、サボりたい為の嘘ではありません。本当にお腹が痛く、その原因が学校や幼稚園であるだけなのです。

ですから、特に異常もないのに腹痛を訴える場合は、まずはストレスの原因となっているものを知り、解決に努めることが重要です。

くれぐれも、子供を怒ってしまわないようにしたいものです。学校も嫌で、家でも怒られる・・・となると、子供の心は行き場が無くなってしまいますから。あまり厳しく怒りすぎると、子供が精神的な病を発病してしまうことも十分有り得ることです。

嘘だとしても、すぐに怒るのはやめましょう

子供が自分で嘘をついていると自覚しながらも、腹痛や体調不良を訴える事もあります。その理由は子供によって様々でしょう。休み明けなどに学校に行きたくなくて腹痛を訴える場合は、大人の場合と同じでただ面倒なだけかもしれません。

それが年に1度や2度くらいの頻度であれば、励まして学校に行かせるのでも、たまにはサボらせてあげるのでもいいでしょう。

特に休み明けというわけでもなく、ほぼ毎日腹痛を訴える場合は前述のとおり心因性の腹痛の可能性が高いですが、月に数回くらいの頻度で訴える場合は、サボりたいだけかもしれませんし、他に原因があるかどうか判断がつき難いところです。その辺りの判断は、日頃からの子供とのコミュニケーションにかかっています。

特に登校前などではなく、子供が不意に腹痛を訴え、どうも嘘のようだと感じたら、子供が親に気にして欲しいと思っている可能性もあります。

お腹が痛いということで、母親の気を引こうとしているので、そういう場合は何故構って欲しいのか、普段から寂しい思いをさせていないかなど、考える必要があるでしょう。

特に学校や幼稚園に行かないなどの問題がない場合は、嘘だと思っても取り敢えず構ってあげましょう。お腹をさすったり、万が一の時のために病院に連れて行くのもいいでしょう。

そういった行動が時々のことであればそんなに心配する必要はありませんが、頻繁にある場合は、何か寂しい思いをさせていないか、子供と向き合う必要もあるかもしれません。

そういう場合はかかりつけ医師や地域の相談機関に相談してみるのもひとつの手です。1人で悩むよりも、その道のプロの話を聞くと、案外簡単に解決策が見えてくるかもしれません。

子供がお腹痛いと言った時に注意した方がいい病気

腹痛を感じても、それをうまく表現することが出来る子供も少なくありません。「お腹が痛い」とは言えても、どう痛いのか、どの位痛いのか、お腹がのどこが痛いのか、などを説明することは難しいでしょう。

そういった場合は、ご家族が子供の状態やしぐさなどからある程度予測することが重要になってきます。子供が腹痛を訴えた時に考えられる病気についてもまとめてみました。

多くの場合は便秘症

便秘というものを理解している子供は少ないかもしれませんが、便秘をすると子供も腹痛を感じます。日頃から、子供がいつトイレに行っているかなどを把握できればいいのですが、ご両親が気づかぬうちに便秘になっていることもあるでしょう。

そういった時は、子供の左下腹部を触ってみると、ころころとした便があるかもしれません。このような場合は、かかりつけ医師に相談をし、適切な処置を指導してもらったほうがいいでしょう。案外浣腸などで便を出してしまったら、すぐに元気になったりします。

感染性胃腸炎

お腹が痛いという症状の他、嘔吐や下痢の症状もあれば、感染性胃腸炎が疑われます。これも大人であれば安静にしておけば数日で治るのですが、子供の場合怖いのは脱水症状です。

自分で意識的に水分を取る事はしないでしょうから、ご家族が気にして水分を与える必要があります。感染性胃腸炎自体はそんなに深刻な病気ではありませんが、脱水症状になってしまうと、抵抗力や体力の無い子供は命の危険にさらされる場合もありますから、注意が必要です。

急性腹症

急性腹症が原因で腹痛を訴えている場合は、緊急性があるので迅速な処置が必要です。急性腹症とは、腸閉塞やヘルニアなどが関連する病気があるのですが、子供が腹痛を訴えたらおむつやパンツを脱がせて観察することで、発見することが可能です。

虫垂炎

子供の虫垂炎は腹膜炎を併発しやすいので、とても危険です。尋常ではない程痛がっている場合、虫垂炎などの病気である可能性もありますので、すぐに病院に連れて行きましょう。

他の病気

この他にも、風邪や中耳炎、ぜんそく、尿路感染症などでも腹痛を訴えることがあります。中耳炎などは、お腹と離れているためになかなか気づき難いので、腹痛を訴えている時には、お腹周りだけではなく、全身的に診断する事が必要です。

子供の変化に注意を

「お腹が痛い」とはっきり訴えられない子供もいるでしょう。そういった場合でも、やたらとお腹を気にしたり、いつもにも増して甘えてくるなど、何か普段と違う行動をしているはずです。なんだか元気がない・・・程度のことも十分に有り得ます。

何も言って来ないから大丈夫だと放置してしまわずに、何かいつもと様子が違うように感じたら、取り敢えずは子供の様子を伺うようにしましょう。自分から「お腹が痛い」と言えなくても、こちらから聞けばちゃんと答えられることもあるでしょう。

おすすめの記事