大腸検査は、大腸がんや大腸ポリープを早期発見することができることから、自覚症状のある人だけでなく、健康診断で受ける人も増えてきた検査です。この大腸検査を受ける前に飲む下剤には、便だけでなく宿便まで取り除く効果があります。しかし、市販の下剤薬に同じ効果を期待してはいけません。ここでは、大腸検査に使用される下剤の効果と特徴を詳しく解説します。

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大腸検査を受ける人が増えている

大腸検査は、内視鏡スコープを使って大腸の中を調べる検査です。内視鏡は細長い管状の形の先端にライトと小型カメラがついてあり、肛門から挿入して腸の中の映像をモニターに映し出すことができます。大腸検査を受ける人の数は、近年、増加傾向にあります。その背景には、男女ともに日本人の死亡率の上位となる大腸がんの存在があります。

大腸検査を勧められる人

  • 便秘と下痢を繰り返している
  • 血便が出る
  • 便の形が以前より細くなった
  • 大腸がんが心配
  • 健康診断で大腸がんを診断する便潜血反応が陽性だった
  • 大腸に切除してないポリープがある
  • 大腸のポリープを切除したことがある
  • 大腸がんの手術を受けたことがある

大腸検査の前には腸を一掃して準備する

大腸検査は、事前に腸に溜まっている便や宿便を取り除いて、空っぽにするための下剤が使用されます。この下剤は2種類を服用することで、便がほぼ透明の色になるまで排泄を繰り返します。

大腸検査の前に使用する下剤は、市販されているものと違い腸内の老廃物を一掃しますので、宿便も取れる究極のデトックスといえます。しかし、繰り返される便意と排泄は辛いものがあり、大腸検査より事前の下剤の方が苦しいという人も多いです。

大腸検査の前夜に飲む下剤

大腸検査の前に飲む下剤は2種類あり、検査の前夜と当日の朝に服用します。大腸検査の前夜に飲む主な下剤は、「ラキソベロン」などが使用されます。ラキソベロンは、大腸を刺激して自然に近い排便を促す作用があり、腸の検査や手術前後に内容物を取り除くために使用される薬です。

形状は錠剤、液体、ドライシロップなどで飲みやすく、生活習慣が原因の弛緩(しかん)性便秘の改善には、妊娠中や高齢者にも処方される体に優しい下剤です。効果は服用してから約7~12時間後に見られます。

大腸検査の当日に飲む腸管洗浄液

大腸検査の当日の朝は、腸管洗浄液で腸の中を空っぽにします。内視鏡を使った検査に使用される、主な腸管洗浄液は、「ニフレック」、「モビプレップ」、「ビジクリア」、「マグコロールP」の4種類から1つが選ばれます。どの腸管洗浄液を使用するのかは、検査を受ける施設によって異なります。

ニフレック

ニフレックは、スポーツドリンクに似た味がする液体の下剤です。2 リットルの量を2時間かけて飲みます。

マグコロールP

マグコロールPは、サイダーを薄くしたような味の液体の下剤です。2リットルの量を2時間かけて飲みます。

モビプレップ

モビプレップは、塩の効いた梅ジュースに似た味のする液体の下剤です。1リットル飲んだ後に、お茶やコーヒーなどの飲み物を飲みます。その後は便の状態を確認しながら合計2リットルの量を服用します。しかし、途中で便の色がほぼ透明に変わった場合は、2リットルを飲みきる必要はありません。

ビジクリア

ビジクリアは、錠剤の下剤です。15分おきに5錠ずつ合計50錠を服用します。薬を飲むと同時に、水やお茶などの水分を約2時間かけて2リットル飲む必要があります。

腸管洗浄液は自宅で飲むことができる

腸管洗浄液は自宅で飲むことができます。しかし、腸管洗浄液を始めて飲む人は、自宅ではなく病院で飲むことを勧める施設もあります。薬の味が口に合わず飲みきることができない場合や、ひどい便秘で、病院で処方された腸管洗浄液の量では、効果が出ないこともあるからです。薬を服用する場所は、事前に病院で相談をしておきましょう。

腸管洗浄液の作用は一般的な下剤とは違う

腸管洗浄液を飲み始めて半分の量を過ぎたころから排泄が始まります。腸管洗浄液の作用は、一般的な下剤と違って腹痛も少なく、便は水を放水するように勢いよく排泄されます。

最初は普通便が出ますが、やがてカスを含む水様便(水のような便)が出るようになり、5~8回の排泄でカスのない透明に近い色の便に変わります。透明に近い色の便になると便意は治まりますので、自宅で飲んだ人も安心して病院へ出かけることができます。

市販の下剤では宿便は取れない

腸管洗浄液を使えば宿便はとれます。しかし、腸管洗浄液と同じ効果を、市販の下剤に求めてはいけません。市販の下剤は腸に溜まった便は排泄できますが、宿便は取れないからです。宿便を取り除こうとして、自己判断で市販の下剤を多量に服用することや、長期に使用することは、腸の機能を低下させてしまう、やってはいけない行為です。

下剤を長期または多量に服用すると、腸は本来の働きが衰えて、下剤の力に頼らなければ排便できなくなります。さらに、悪化すると肛門から水のような便(水様便)が漏れやすくなるという話もあります。

大腸検査前の腸管洗浄液のように専門医の指示を受けて、一時的に強い下剤を使用することは問題ありませんが、宿便目的に市販の下剤を使用することは危険ですのでやめましょう。

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