胸の痛みを感じる病気には、さまざまなものがあります。胸の痛みに伴う症状によって、ある程度どんな病気が考えられるかということがわかるのですが、胸の痛みとともに、乳頭から分泌液が出るという場合はどうなのでしょうか。

ここでは、胸の痛みと乳頭からの分泌液がある場合について考えてみましょう。

乳頭から分泌液が出るのは異常?

まずは、乳頭からでる分泌液のことについて触れておきます。乳頭から出る分泌液は、実は特に何らかの異常がなくても、発生することのある症状です。女性なら、一度は見たことがあるかもしれません。

この分泌液の色は、透明、乳白色、黄色というような、体の他の部分からの分泌液として出て来るような色をしています。こういった色の分泌液であれば、乳頭から出てもそこまで心配することはなく、他に症状がなかったり、分泌液がずっと続くわけではなければ心配する必要はありません。

特に、思春期や20代30代の頃の生理前、赤ちゃんがいるときなどによく見られます。これは、さまざまな要因により、女性ホルモンが活性化することで起こる現象です。

同じ分泌液でも、乳頭から赤や茶褐色、黒、緑などの、不安になるような色の液が出るという場合は、病気の可能性が高いと言えます。病気になったことのない健康な女性は、こんな色の分泌液が乳頭から出るというのを見たことがないはずです。

胸が痛くて分泌液がでるときに考えられる病気

前述のように、分泌液の色が白に近い色の場合は、異常がないことが多いのですが、それが続いたり痛みを伴うという場合には、怖い色の分泌液の場合と同様に、病気の可能性も考えられます。では、具体的にはどんな病気の疑いがあるのでしょうか。

乳腺症

乳腺症とは、乳腺が炎症を起こしている病気のことです。この病気になると、胸に固いしこりがあちこちにできます。このしこりは、生理前に大きくなり、生理後には小さくなります。痛みがあり、痛むところを押すと痛みが増します。

乳腺炎になったときに見られる分泌液は、透明・白・赤のいずれかの色をしています。乳がんとしこりがあるというところが共通していますが、乳がんのように怖い病気ではありません。また、治療も経過観察で生活改善をするというような形になります。

乳管内乳頭腫

乳管内乳頭腫とは、乳管内に良性の腫瘍ができる病気のことです。良性ではありますが、悪性化する可能性もあるため、医療機関への受診が必要です。胸が大きくなったり、痛みを感じることもあります。分泌液は、透明のほか、赤、茶褐色、黒など、血の色をしたものが出ます。

また、しこりが発生することも多い病気です。腫瘍が大きくなったら、手術による切除が必要です。

乳がん

胸に痛みを感じ、分泌液が出るというときに不安なのが乳がんの可能性です。乳がんで見られる分泌液は、血が混じったような色をしていて、赤、茶褐色、黒などです。乳がんでは、強い痛みを感じることは少ないのですが、乳房の引きつりを感じることがあります。

主な症状は、乳房にできるしこりです。そのため、乳腺症や乳管内乳頭腫などと間違ってしまうこともあるので、しこりがある場合には必ず医療機関を受診しましょう。治療は、切除手術が主流で、切除をしたあとも再発防止のための治療が必要な病気です。

まとめ

胸が痛くて分泌液が出るという場合、その色に異常がなく一時的なものであれば、ホルモンバランスによる生理的なものですから、あまり心配する必要はありません。

しかしそれが長く続く場合には、ここで紹介したような病気である可能性があります。特に乳がんは怖い病気ですから、胸の痛みや分泌液が続くという場合には、かならず医療機関にかかりましょう。

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