胸が痛いときには、しばしば他の症状も見られるものです。その症状によって、ある程度どういった病気が疑われるのか予測をつけることができます。では、胸が痛くて呼吸困難があるときには、どういった病気が考えられるのでしょうか。

ここでは胸の痛みと呼吸困難の症状がある場合に疑われる病気をご紹介します。

急性心筋梗塞

胸に強烈な痛みが走り、呼吸困難もあるというときは、急性心筋梗塞という病気の疑いがあります。急性心筋梗塞になったときは、迷わずすぐに救急車などで医療機関に向かうべきです。うずくまるようなほどの胸痛と呼吸困難があるというのは、心筋梗塞でなかったとしても、なんらかの重篤な病気である可能性があるので、救急車を呼んでしまって大丈夫です。

心筋梗塞とは、心筋が壊死した状態のことです。処置が遅れると死に至ることもあるので、すみやかな処置が必要です。

その他の心臓疾患

胸の痛みと呼吸困難がある場合、心筋梗塞以外の心臓疾患も疑われます。例えば、心不全です。心不全とは全身の血液の流れが滞り、チアノーゼなどが起こるような症状のことをいいます。心筋梗塞が引き金になることもあります。こちらも、命の危険がある病気です。

また、心筋炎という心筋に炎症が起こる病気でも、胸の痛みと呼吸困難を併発します。心筋炎は、細菌感染やアレルギー、中毒症状などさまざまな要因により起こる病気です。呼吸困難がある場合は、すでに重篤化しているので、すぐに処置をしなければ突然死の原因になり得ます。

細菌性肺炎

細菌性肺炎とはその名のとおり細菌感染による肺炎のことです。肺炎では、しばしば胸痛がみられます。通常は発熱や咳によって、一時的に息が上がったり、少し苦しいと思う程度ですが、重症化すると呼吸困難や意識障害が見られることもあり、そこまでの症状になった場合すぐに治療が必要になります。

胸膜炎

胸膜炎とは、胸膜という肺の表面や胸壁、横隔膜などを覆う膜に囲まれた胸膜腔という部分に、胸水がたまる病気のことです。多くの場合は、感染症や悪性腫瘍が原因で起こりますが、肺梗塞や膠原病なども胸膜炎の原因になります。

胸膜炎の症状はまず胸の痛みからはじまります。この胸の痛みは、深呼吸や咳などでどんどん痛みが増していってしまいます。胸水が増えると呼吸困難を伴います。

自然気胸

自然気胸とは、肺の一部が破れ、空気がもれるような病気のことです。背が高く、痩せた男性に最も多いことで知られています。また、患者の7割が喫煙者であるというデータもあります。自然気胸になると、突然胸が痛み出し、咳が出たり呼吸困難になったりということがあります。

しかし、安静にしていれば、胸痛も呼吸困難も軽くなっていきます。とはいえ、放っておくと不整脈などを引き起こすこともあるため、医療機関での処置が必要な病気です。

肺がん

肺がんでも、胸痛と呼吸困難の症状が併発することがあります。特に気管や気管支にできる肺がんでは、呼吸困難の症状が現れることが多いのが特徴です。呼吸困難の症状が出る場合、早期にがんを発見できるため生存率も高くなります。がんを早期に見つけるという意味でも、胸痛と呼吸困難がある場合には、すぐに医療機関にかかることが重要なのです。

心臓神経症

心臓神経症とは、ストレスなどが原因で、自律神経のバランスが乱れ、その結果心臓病のような症状が現れる病気のことです。しかし、心臓に何か疾患があるというものではありません。

この心臓神経症でも、胸の痛みと呼吸困難が出ることがあります。医療機関での診断の結果、心臓神経症であると診断されることも少なくありません。

まとめ

このように、胸の痛みと呼吸困難を併発する病気は数多くあります。そのほとんどが、放置しておくと危険な病気ですから、この2つの症状が併発しているときには、ただちに医療機関にかかるようにしてください。

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