胸が痛いという症状を感じるときは、さまざまな病気の可能性が考えられます。心疾患や肺疾患を思い浮かべる人も多いでしょう。

肺疾患だと、肺気胸という病気が胸の痛みを感じる肺の病気で最もポピュラーなものです。この肺気胸とはどんな病気なのでしょうか。その症状や対策方法についてご紹介していきます。

肺気胸とは

肺気胸は、「自然気胸」や「気胸」という呼び名で知られている肺の病気です。肺気胸とは、胸の膜に穴が空いてしまって、そこから空気がもれてしまい、肺が縮んでしまっている状態のことをいいます。胸の膜とは、肺を覆っている「肺胸膜」、「壁側胸膜」のことです。

この2つの膜の間には、胸膜腔というものがあります。肺は、この胸膜腔からの圧力により、膨らんだり、しぼんだりすることができます。胸膜に穴が開いてしまい、この圧力のはたらきがなくなっている状態を肺気胸といいます。

この肺気胸は、背が高く痩せ型の成人男性に多いとされています。これは、肺のう胞という小さな気泡が肺にできやすいためのようですが、なぜこのような体型の男性に肺のう胞ができやすいのかはわかっていません。

肺気胸の原因

肺気胸になる原因は、未だにわかっていません。背が高く痩せ型の成人男性というほかには、喫煙者、猫背の人などがなりやすいことで知られています。また慢性的な睡眠不足や気圧の変化なども関わっているのではないかと考えられていますが、どれも医学的にまだ解明されていないようです。

ただし、肺気胸経験者にこのような生活習慣があったり、気圧の変化があったときに多いというのは傾向としては事実なようです。

肺気胸の症状と胸の痛み

肺気胸の症状には胸の痛みと息切れがあります。どちらも突然起こることが多いでしょう。何の前触れもないため、初めてこの痛みや息切れを感じた時は何か大変な病気なのではないかと思ってしまうかもしれませんが、肺気胸自体はすぐに命にかかわるような病気ではありません。

胸の痛みの度合いは、肺気胸の重症度により異なります。軽度の場合は、軽い痛みでそこまで気にならないでしょう。少し痛いかな?と思うくらいです。重度の場合は痛くて動けないほどになることもあります。また痛みが重度だと、息切れの方も重度で、少し体を動かすだけでも息切れがでますし、体を横にしていても息が切れるようなこともあります。

肺気胸の対策方法

気胸は安静にしていれば自然治癒する病気です。病院で肺気胸だと診断された後、症状が軽度なのであれば、肺気胸の症状が治るまで、安静にして過ごします。しかし、自然治癒の場合の再発率は50%とかなり高いので、一度肺気胸になったという人は、予後の過ごし方について気をつけなければなりません。

例えば、肺に負担がかかるような行動は控える必要があります。たばこは元より、水泳や管楽器の演奏、スキューバダイビングなどといった行動がそれに当たります。特に喫煙は厳禁です。また、咳やくしゃみといった行動も、なるべく小さめに行うようにします。

何度も再発してしまう人や、症状が重たい人は、胸腔鏡手術や開胸手術によって気胸を治療することになります。手術を行った場合の再発率はかなり低く、手術をしたことで気胸にならなくなったという人も多いようです。

喫煙者に多い病気ですから、タバコの量を減らしたり、禁煙することである程度予防することができます。特に背が高く痩せ型の男性は、タバコの吸いすぎや、ストレス、睡眠不足などに気をつけるようにしてください。

まとめ

肺気胸では胸の痛みが病気に気づく最初の症状となります。症状が軽い場合は、胸の痛みも軽いことが多いので、たとえ軽い痛みだったとしても胸の痛みが続くという場合は、医療機関での診断を受けるようにしましょう。

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