薄毛というと男性に起こるイメージが強いですが、女性でも薄毛に悩む人は少なくありません。女性の場合は、ホルモンの作用で男性のようにハゲることはないものの、全体的に髪のボリュームが失われていく特徴があります。

この記事では、女性が薄毛になる代表的な原因と、気づかないうちに抜け毛を増やしてしまう生活習慣についてご紹介しています。薄毛対策を始めるには、まず原因を知ることが大切です。ぜひ参考にしてください。

女性に起こる薄毛の多くは加齢が原因

女性の薄毛の代表的な原因は加齢です。髪のボリュームは20歳がピークといわれており、個人差はあるものの30代に入ると、髪の元になる毛母細胞の機能低下、コラーゲンの減少、皮膚のターンオーバーが遅くなる、などの老化現象によって髪が育ちにくくなります。

また、同じタイミングで血管の老化も進むため、髪が育つために必要な栄養と酸素を毛乳頭へ届けることが難しくなり、抜け毛が増えてしまいます。中高年の女性で髪のボリュームがなくなってきたり、分け目が目立つようになってきたりした場合は、加齢による薄毛の可能性が高いといえます。

女性ホルモンの減少も髪に影響をあたえる

女性の髪が薄くなる原因には、ホルモンバランスの影響も深く関係しています。女性ホルモンの一つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)には、髪を健康に保ち寿命を長くする作用があるため、加齢とともに女性ホルモンの分泌量が減ってくると、髪の寿命が短くなるからです。

特に閉経の前後5年にあたる更年期は、エストロゲンの急激な減少から薄毛を実感する女性が多く、更年期障害の症状の一つとしても知られています。ホルモンバランスの乱れによる薄毛は、産後の女性にも見られますが、産後の薄毛は一時的な自然現象ですので、通常は出産から6か月~1年ほど過ぎると髪のボリュームは戻るため、加齢による薄毛とは異なります。

薄毛を悪化させる5つの生活習慣

女性の薄毛は、加齢による体の変化の他にも、毎日繰り返される生活習慣が影響して、症状を悪化させることもあるため注意が必要です。次にご紹介する習慣がある人は、薄毛を進行させるリスクがあるといえます。

(1)髪をまとめる習慣がある

日常的に髪を引っぱるヘアスタイルを続けていると、牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)という薄毛を起こしやすくなります。牽引性脱毛症は、毛根に刺激を加えることで髪と頭皮がダメージを受け、健康な髪まで抜けてしまうことが特徴です。

普段から、まとめ髪、エクステンション、ポニーテール、ヘアアイロンの使用などを繰り返す習慣のある人は、髪や頭皮に負担をかけないヘアスタイルに変更することを検討しましょう。

(2)ダイエットなど偏った食生活

無理なダイエットや偏った食生活は、薄毛を引き起こす原因になります。髪が健康に育つためには、育毛に欠かせないタンパク質、ビタミンC、ビタミンB、ビタミンE、ミネラルなどの栄養分が血液にのって毛乳頭へ届くことが重要です。

インスタント食品やファーストフードなどを食べる機会が多かったり、ダイエットで食べる量が極端に少なかったりすると、栄養不足で抜け毛が増えるうえ、毛母細胞の細胞分裂が正しくできなくなってしまいます。

(3)睡眠不足

睡眠不足が続くと、睡眠中に分泌される成長ホルモンの量が減ることで、薄毛を招くことがあります。成長ホルモンには、髪の毛を生み出す毛母細胞を活性化させる作用があるため、減少すると髪が育ちが悪くなるからです。

成長ホルモンが正しく分泌できるためには、できるだけ毎晩同じ時間に布団に入ることを習慣にして、生活リズムを整えるようにしましょう。

(4)ストレス

人間関係や環境の変化など、日常的にストレスを感じやすい人は、薄毛のリスクを高めます。体がストレスを感じると、自律神経の交感神経が優位になることから、血管が収縮して頭皮の血行不良を起こすため、毛乳頭へ酸素と栄養が運ばれることを防いでしまうからです。

また、自律神経の乱れは女性ホルモンの分泌にも影響をあたえますので、ストレスをため過ぎないようにすることが薄毛予防につながります。

(5)ヘアケアの方法が間違っている

薄毛は体の外側からの刺激で起こることもあります。自分の頭皮に合っていないシャンプーを使っていたり、ヘアカラーやパーマを短期間で繰り返していたりすることで頭皮がダメージを受け続けると、健康な髪が育ちにくくなってしまうからです。

薄毛が気になるときは、頭皮への刺激が少ないアミノ酸系のシャンプーを使い、ヘアカラーやパーマの薬剤によるダメージを少なくするために、十分に間隔を空けて行うようにしましょう。

病気が原因の薄毛に要注意!

薄毛の中には、円形脱毛症などの病気が原因で発症していることもあります。円形脱毛症とは、頭皮に円形や楕円形の脱毛が現れることが一般的ですが、症状によっては自然治癒するものから、重症化して全身の体毛がなるものもあるため、注意が必要です。

円形脱毛症の主な原因は、体の免疫機能に異常が起こり、髪が生えるために重要な毛包が攻撃を受けたことで脱毛斑ができる自己免疫疾患です。円形脱毛症は、たとえ自然治癒をしたとしても再発を繰り返す可能性がある病気ですので、抜け毛の量や脱毛部分が気になるときは、皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

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