女性の薄毛対策の一つに、育毛剤を使用する方法があります。ドラッグストアへ行くとたくさんの育毛剤が販売されていますが、いったいどれを選べばいいのか悩む人は多いのでないでしょうか。

女性の薄毛は、原因によっていくつかのタイプに分かれるため、たとえ口コミなどで評判がよくても、必ずしも効果を実感できるわけではありません。そこで今回は、女性の育毛剤に含まれる代表的な成分と、薄毛のタイプにあった育毛剤選びのコツをご紹介します。

育毛剤に含まれる主な成分と役割

一般的な育毛剤には、脱毛予防、育毛促進、頭皮の健康を整える有効成分などが含まれており、市販の育毛剤の代表的な成分として、次のようなものを組み合わせて使用されていることが多いです。

育毛剤に含まれる主な成分 育毛剤に含まれる主な役割
栄養補給剤 頭皮の健康を保ち髪の成長を促す、アミノ酸やビタミン類など
末梢血管拡張剤 頭皮の血行を改善して毛根へ栄養が届きやすくする
毛母細胞活性化剤 髪のもとになる毛母細胞の細胞分裂を活性化する
毛髪代謝活性化剤 細胞の新陳代謝を促して育毛を助ける
抗菌剤 頭皮に存在する常在菌の繁殖を防ぐ
消炎剤 頭皮の炎症を鎮める
保湿剤 うるおいをあたえることで頭皮の乾燥を改善しバリア機能を回復する
角質溶解剤 角質を溶かすことで頭皮を柔らかくする
女性ホルモン調整剤 女性ホルモン様成分が減少した女性ホルモンの作用を助ける
低男性ホルモン剤 男性ホルモンの作用を抑えて抜け毛の増加を防ぐ

薄毛のタイプによって違う育毛剤の選びのポイント

薄毛を改善するためには、原因に合わせた有効成分が含まれている商品選びが大切です。ここでは、女性の薄毛のタイプ別に特徴と育毛剤選びのポイントをご紹介します。

出産後の抜け毛

出産後の抜け毛は、妊娠中に増加した女性ホルモンが、通常の量に戻ることでホルモンバランスが崩れて起こる、一時的な自然現象です。そのため、通常は出産後6か月~1年ほどでホルモンバランス整うと、髪のボリュームも改善してくるといわれています。

しかし、出産後の薄毛は栄養不足や授乳による寝不足などの生活習慣も影響するため、人によっては妊娠前の状態に戻るまで約2年かかるケースもあることから、育毛剤で頭皮ケアをする方も多いです。

産後の薄毛改善に使用する育毛剤は、次の成分が含まれる商品を選びましょう。

育毛剤に含まれる成分とポイント

  • 無添加
  • 低刺激
  • 栄養補給剤(ビタミンやアミノ酸など)
  • 女性ホルモン様成分

出産後は頭皮が敏感なうえ、育毛剤に使用される薬剤が授乳にあたえる影響を考えて、香料、着色料、石油系界面活性剤など頭皮にダメージをあたえる成分の使用は避けることが重要です。また、産後脱毛症用の育毛剤は、薄毛予防として妊娠中から使用できる商品もあります。

更年期の抜け毛

40代~50代の更年期に見られる薄毛の多くは、卵巣の機能低下からくる女性ホルモンのエストロゲン減少が大きな原因で起こります。更年期の薄毛改善に使用する育毛剤は、次の成分が含まれる商品を選びましょう。

育毛剤に含まれる成分とポイント

  • 女性ホルモン調整剤
  • 末梢血管拡張剤
  • 毛母細胞活性化剤

更年期の薄毛には、減少した女性ホルモンの働きをカバーし、頭皮の血行を促進と毛母細胞の細胞分裂を活性化する成分が含まれているものを選ぶことがポイントです。

女性男性型脱毛症(FAGA)

女性男性型脱毛症(FAGA)とは、体内の女性ホルモンの減少による男性ホルモンのテストステロンの増加がもたらす薄毛のタイプです。女性男性型脱毛症(FAGA)は別名を「びまん性脱毛症」とも呼ばれており、全体的に髪のボリュームが失われる特徴があります。

女性男性型脱毛症(FAGA)の方が育毛剤を選ぶときは、次の成分が含まれていることを確かめましょう。

育毛剤に含まれる成分とポイント

  • 低男性ホルモン剤
  • 栄養補給剤
  • 毛母細胞活性化剤
  • 毛髪代謝活性化剤

女性男性型脱毛症(FAGA)で使用する育毛剤は、頭皮を活性化するとともに、男性ホルモンの作用を抑える成分が含まれていることがポイントです。

フケやかゆみをともなう薄毛

フケやかゆみは、頭皮の乾燥、傷、汚れなどが原因で起こるといわれています。そのため、フケやかゆみのある頭皮は健康状態が悪く、髪が成長するために必要な栄養が届きにくいうえ、雑菌が繁殖して薄毛を招いてしまいます。

フケやかゆみをともなう薄毛には、次の成分が頭皮の改善をサポートしてくれます。

育毛剤に含まれる成分とポイント

  • 抗菌剤
  • 保湿剤
  • 消炎剤

ただし、脂分の多いフケが出る場合は、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)を発症している可能性も考えられるため、注意が必要です。脂漏性皮膚炎の初期症状では、大きなフケや頭皮の臭いが気になるようになり、悪化すると湿疹やかさぶたのようなものができるとともに、かゆみが強くなる傾向にあります。

これらの症状に心当たりがある場合は、皮膚科を受診して適切な治療を受けることが大切です。

育毛剤は少なくとも6か月継続することがポイント

市販の育毛剤のほとんどは、使ってすぐに効果を実感できるものではありません。育毛剤に含まれる有効成分の働きで、頭皮の血液循環がよくなり、新たな髪を生み出す毛母細胞の分裂を活性化するための頭皮環境をゆっくり改善していくためです。

また、髪の毛が成長する速度は1か月で1cm程度ですので、育毛剤の効果を実感するには少なくとも6か月は継続して使用しないと判断は難しいといえます。ただし、育毛剤を使用したことで頭皮にかゆみや炎症などが現れた場合は、ただちに使用を中止し、症状が改善しなければ皮膚科で診察を受けるようにしましょう。

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