日本人男性の3人に1人がAGA(男性型脱毛症)といわれるほど、AGAによる薄毛のお悩みを抱えている人は多いです。そのような背景から、近年はAGA専門のクリニックが増え、薄毛の改善方法として治療を選択することも珍しくなくなりました。

ここでは、病院やクリニックで行われるAGA治療についてまとめてみました。40代以降の年代になると、AGAの発症率は高くなる傾向にありますが、若いから心配ないということはありません。セルフケアの次のステップとして、薄毛治療を検討している方はチェックしてください。

AGA治療で薄毛は治るの?

AGAは、男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の作用が原因で、髪の毛が生えて抜けるまでのヘアサイクルが短くなり、髪の量が減ってきます。AGAの発症には、DHTの影響を受けやすい体質や生活習慣なども関わっているため、闇雲にセルフケアを続けても症状が改善するとは難しいといえます。

近年は、AGA治療のための病院や専門クリニックの数が増えてきたことから、一人ひとりの症状や体質に合わせた治療を受ける機会が得られるようになりました。しかし、高確率で薄毛が治るというAGA治療法が存在するわけではなく、あくまでも治療を受けることで「一定の改善が期待できる」という段階にとどまっています。

AGAの治療が受けられる場所とは?

AGA治療を始めようとしたとき、いったいどこへ行けばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。ここでは、AGAの治療が受けられる場所と、それぞれの違いについてご紹介します。

育毛サロン

育毛サロンとは、独自の洗髪やマッサージ、育毛剤などの処方で頭皮ケアの施術を受けることができる施設です。育毛サロンは、エステと同様で医薬品の処方をはじめとする医療行為は一切できません。そのため、育毛サロンはAGAの予防を目的とする軽い症状の人に向いているといえます。

皮膚科

AGA治療は医療機関の皮膚科で受けることもできます。皮膚科での治療は、AGAの進行を抑えるための飲み薬や塗り薬の処方が中心であり、専門的な発毛治療は基本的に行われていません。

専門クリニック

専門クリニックとは、医師が専門的なAGA治療にあたる発毛外来のことです。専門クリニックでは、医薬品を使った薬物療法や個人に合わせたクリニック独自の発毛医療を受けることができます。本格的なAGA治療を考えている場合は、専門クリニックを選択することが望ましいといえます。

専門クリニックで行われる主な治療法

専門クリニックを受診すると、おおむね次のような流れで治療が行われることが一般的です。

  1. カウンセリング
  2. 問診と頭皮診断
  3. 血圧検査・血圧測定
  4. 治療開始

検査で頭皮の状態や体質などを調べた結果から、育毛治療の方法として以下のような施術が選択されます。

内服薬・外用薬

内服薬と外用薬を使った薬物療法は、多くのクリニックで行われる一般的なAGA治療方法です。使用される代表的な薬には、次の2種類があります。

●ミノキシジル

ミノキシジルとは、もともとは血管拡張薬として高血圧の治療のために開発された薬です。ミノキシジルによる血行改善が、毛母細胞の活性化につながることが後に発見され、発毛治療の医薬品に転用されるようになりました。

ミノキシジルには、「ミノキシジルローション」などの塗り薬と、「ミノキシジルタブレット」などの飲み薬があります。

●フィナステリド(プロペシア)

フィナステリド(商品名:プロペシア)とは、もともと前立腺肥大の治療薬として使用されていた成分です。フィナステリドもミノキシジル同様に、後に発毛効果が発見されたことから、内服薬として発毛治療に用いられるようになりました。

AGAの原因になるDHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンのテストステロンと、5αリダクターゼという酵素が結合することで発生しています。フィナステリドは、5αリダクターゼの働きを阻害する作用があることから、DHTの発生を抑え、薄毛の進行を食い止めるといわれています。

育毛メソセラピー

育毛メソセラピーとは、注射器やレーザーなどを使って、薄毛の頭皮へ薬剤や栄養成分を直接注入する治療方法です。育毛メソセラピーを行うことで、毛乳頭や毛包などを活性化し、太くて強い髪を育てる効果が期待できます。

HARG療法

HARG療法とは、育毛メソセラピーで使用される成分に、細胞の新陳代謝を促して毛母細胞を活性化させる成長因子を加えたものを、頭皮へ注入する治療方法です。ただし、クリニックによっては、育毛メソセラピーに成長因子が配合されているものもあり、2つの違いがあいまいになりつつあります。

自毛植毛

自毛植毛とは、健康な髪が生えている後頭部や側頭部などの頭皮を、薄毛の部分に移植をする治療方法です。外科手術が必要なため体へ負担がかかりますが、移植した頭皮が定着すると、自然な状態で髪を生やすことができます。

自毛植毛は薄毛が進行してしまい、薬を使った治療法では効果が得られない場合などに選択されることが多いです。

市販の発毛治療薬を使用するときは要注意!

発毛治療薬のミノキシジルやフィナステリド(プロペシア)は、病院や専門クリニック以外にも、個人輸入などで購入することができます。しかし、もともとは医薬品ですので、使用することによる副作用のリスクがないとはいえません。

体への負担や副作用になる体調不良などを考えると、AGA治療は専門医師の指導のもと行うことが安心といえるでしょう。

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