ニキビは多くの人が経験する皮膚トラブルの一つです。しかし、一口にニキビといっても、発生する年代によって原因が違うため、間違った対処法を続けるとかえってニキビを悪化させることもあります。

ここでは、思春期ニキビと大人ニキビの違いや治し方のポイントについて、まとめてみました。ニキビ跡を残さないために、正しい対策法でケアをしてください。

ニキビができるメカニズム

ニキビとは、肌の毛穴の中で炎症が起きている皮膚トラブルのことです。ニキビは症状に大小があるものの、大多数の人が経験している身近な皮膚炎であり、正式には尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)という病名がある、皮膚疾患の一つになります。

ニキビの発生には、油状の液体である「皮脂」が大きく関係しています。皮脂は毛穴の奥にある皮脂腺から分泌されており、なんらかの原因で分泌量が増え、毛穴の外へスムーズに排出できずたまってしまうと、皮脂を好むアクネ菌などの雑菌が繁殖して炎症を起こしてしまいます。

また、ニキビは進行段階によって軽い症状から、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの4段階に分かれています。毛穴の奥の炎症が悪化して膿(うみ)がたまる黄ニキビの段階になると、皮膚が受けるダメージは大きくなり、治ってもニキビ跡が残る可能性は高くなることが特徴です。

年代によって違うニキビの治し方

ニキビといえば13~18歳ころの年代で発症が多いため、思春期に見られる皮膚炎と思われがちですが、20歳を過ぎた年代でニキビに悩む人も珍しくありません。ニキビには、10代に見られる思春期ニキビと、20歳以降に見られる大人ニキビの2種類に分かれており、治し方のポイントはそれぞれ違います。

思春期のニキビ

10代のニキビは、体の成長にともなうホルモンの変動で、皮脂が過剰に分泌されることが主な原因です。さらに、食生活などの生活習慣もニキビを起こす引き金になるといわれています。成長期のニキビは、顔の中でも特に皮脂腺が多い、おでこや鼻などのTゾーンにニキビができやすいことが特徴です。

思春期ニキビの治し方

皮脂の分泌量が多い10代のニキビケアは、こまめな洗顔で余分な皮脂を洗い流し、化粧水を使った保湿ケアで皮脂バランスを整えることが大切です。ただし、思春期のニキビは炎症を起こしやすいため、ニキビの症状によっては市販のニキビ薬や皮膚科の処方薬と組み合わせたケアが必要になることもあります。

大人のニキビ

20歳以降の年代でできる大人ニキビは、肌の乾燥、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、生活習慣などが原因で発症することが特徴です。大人ニキビは、インナードライ(隠れ乾燥肌)という、一見すると乾燥肌に見えないけれど肌の奥は乾燥している肌タイプに発生しやすいといわれます。

大人ニキビは口まわりのフェイスラインにできやすく、再発を繰り返してニキビ跡が残りやすいことから、ニキビに悩む大人の女性は多いといわれています。

大人ニキビの治し方

大人ニキビを治すためには、肌に刺激の少ない洗顔料で余分な皮脂を優しく洗い流し、化粧水や美容液でしっかり保湿することがポイントです。インナードライ肌を洗浄力の強い洗顔料でゴシゴシ洗った場合、かえって皮脂の過剰分泌を招いて、ニキビを治りにくくさせてしまうため注意しましょう。

また、大人ニキビはホルモンバランスの乱れや、肌が生まれ変わるターンオーバー、生活習慣など、複数の要因が重なり合って発生するため、なかなか治らないこともあります。ニキビの悪化や繰り返すニキビは、専門家による医療機関での治療も含めてケアを行いましょう。

ニキビを悪化させる絶対やってはいけないこと

ニキビを治すためには、早めに適切なケアを始めることが重要です。そして、症状の悪化を防ぎニキビ跡を残さないためには、次のことに注意してください。

ニキビをつぶさない

ニキビを爪でつぶしてしまうと、手の雑菌が毛穴に入り、化膿してニキビを悪化させてしまう恐れがあります。その結果、治るまでに時間がかかり、ニキビ跡を残してしまうことになりかねませんので、絶対にやめましょう。

強い力で洗顔をする

洗浄力の強い洗顔料を使ってゴシゴシ洗うことは、ニキビを悪化させることにつながります。ニキビの原因になる皮脂には肌を保護する役割もあるため、必要な皮脂まで洗い流してしまうと、体は慌てて皮脂を分泌することで過剰分泌を招き、かえってニキビができやすくなります。

ファンデーションでニキビを隠す

できてしまったニキビを隠すために、ニキビの部分にファンデーションを厚く重ねると、毛穴がふさがり皮脂の分泌が悪くなるため、ますます雑菌が集まり症状を悪化させてしまいます。

ニキビを治すためには生活習慣の見直しも大切

ニキビを早く治すためには、スキンケアとあわせて生活習慣の見直しも大切です。皮脂のバランスを整えて、肌の健康状態をよくするためには、次のことを心がけるようにしましょう。

  • 栄養バランスのとれた食生活を目指す
  • ビタミン、ミネラルなどを積極的に摂取する
  • 脂質や油分の食べ過ぎに注意する
  • 質の高い睡眠を心がける
  • ストレスをためない

ニキビを改善して健やかな肌を保つためには、体の内側と外側の両方からケアすることが大切です。しかし、セルフケアでなかなか治らないニキビは、皮膚科を受診して専門家に相談してみましょう。

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