ニキビとは、毛穴にたまった皮脂をエサとして好む、アクネ菌が増殖したことで炎症が発生している状態をいいます。ニキビができる代表的な原因には、皮脂の分泌量の増加や毛穴の収縮などがありますが、これらは年齢や性別によって違った特徴があります。

この記事では、ニキビができる原因と、症状の進行によって分類される5種類のニキビ対策についてまとめてみました。ニキビ跡を残さないために、正しい知識でケアを行いましょう。

年齢や性別によって違うニキビの原因

ニキビは多くの人が経験する、皮膚疾患です。しかし、ニキビができる原因は、年齢や性別によって異なる特徴をもっています。ここでは、代表的なニキビの原因をご紹介します。

思春期ニキビ

10代の思春期ニキビは、成長期における成長ホルモンの作用で、皮脂が過剰分泌することが主な原因です。思春期ニキビは、皮脂腺が多く存在するTゾーン(おでこ、鼻)にできやすく、炎症を起こして症状が悪化しやすい特徴があります。しかし、18歳ころにピークを迎えると、その後は症状が落ちついていきます。

大人ニキビ

20歳以上の人にできる大人ニキビは、生活習慣の影響、ストレス、誤ったスキンケア、インナードライ肌など、複数の原因が組み合わさることで発症します。大人ニキビはUゾーン(あご、口まわり)にできやすく、思春期ニキビよりも治るまでに時間がかかり、再発しやすいことが特徴です。

生理中・妊娠中のニキビ

女性の中には、生理前~生理中、妊娠中のニキビでお悩みの人もいます。生理や妊娠が関わるニキビは、生理前や妊娠中に多くなる、女性ホルモンのプロゲステロンの作用で、皮脂の分泌量が増えることが主な原因です。

男性のニキビ

男性のニキビは、生活習慣やストレスの影響で皮脂が過剰分泌することや、スキンケアを怠ることが主な原因です。洗顔をせずに寝てしまったり、シェービングの後に保湿ケアをせずに肌荒れを起こしたりすると、ニキビができやすくなります。

進行状態で分かれるニキビの種類と対策法

ニキビは軽い症状から重い症状まで、進行状態によって5種類に分かれています。ここでは、それぞれのニキビの特徴と対策法を見てみましょう。

白ニキビ

白ニキビは、剥がれた角質が角栓になって毛穴をふさぐことで、皮脂が詰まった状態のコメドが発生し、皮膚が盛り上がってきたニキビの初期段階のことです。一見すると、毛穴に皮脂や脂肪がたまっているように勘違いされがちですが、炎症を起こす前の立派なニキビといえます。

白ニキビの段階で適切なケアができれば、ニキビ跡を残さずニキビを治せる可能性は高いです。

白ニキビのケア方法

白ニキビの対策には、余分な皮脂の分泌を抑えながら、肌のターンオーバーが正常にできるためのケアが必要です。食事では、肌にいいビタミン、ミネラル類が含まれる野菜や果物を積極的に摂取するようにして、偏食や極端なダイエットは控えましょう。

さらに、睡眠不足を解消することでホルモンバランスを整えるとともに、丁寧な洗顔と保湿ケアで健康な肌を作ることが大切です。また、白ニキビをつぶそうとすると、手の雑菌が移り、炎症を起こして悪化することがあるため、絶対にやめましょう。

黒ニキビ

黒ニキビは、毛穴にたまった皮脂が酸素に触れたことで黒く酸化し、ホクロのように黒くなった状態のニキビです。黒ニキビは別名を黒コメド、ブラックコメドとも呼ばれています。

黒ニキビのケア方法

黒ニキビもまだ初期段階のニキビですので、基本的には白ニキビと同じ日常的にできるセルフケアで対処します。ただし、黒ニキビが悪化した場合は炎症を起こすため、多発するようであれば皮膚科を受診することも検討しましょう。

赤ニキビ

赤ニキビとは、毛穴にたまった皮脂をエサにするアクネ菌が増殖したことから、皮膚組織が炎症を起こして赤く変色している状態です。赤ニキビを放置した場合、ニキビ跡が残ることもあるため、適切なケアが必要な段階といえます。

赤ニキビのケア方法

赤ニキビを発症する主な原因は、皮脂の過剰分泌といわれています。基本的なセルフケアは白ニキビと同じですが、特に皮脂の分泌量を抑えるために、夜更かしや慢性的な睡眠不足に注意し、食生活では脂質、油分、糖分などの食べ過ぎに注意が必要です。

このとき皮脂を洗い流そうと、過剰に洗顔を繰り返すことはNGです。肌のバリア機能としての皮脂まで洗浄すると、体の防御機能が働き、かえって皮脂の過剰分泌を招きます。大人ニキビでは、肌の内側の乾燥がニキビを作りだす要因になっているので、マイルドな洗顔料で1日2回の洗顔と保湿ケアをしっかり行いましょう。

また、赤ニキビの段階になると、炎症を止めないかぎり完治しないため、医療機関での治療が必要になるケースが多いです。

黄色ニキビ

黄色ニキビは、赤ニキビの炎症が悪化したことで、ニキビが黄色く膿んでいる状態です。黄色ニキビは重症なニキビですので、この段階までくると炎症が治まってもニキビ跡が残るリスクが高いです。

黄色ニキビのケア方法

黄色ニキビの段階になると、アクネ菌に加えて黄色ブドウ球菌も増殖しているため、日常的なセルフケアを続けながら、可能であれば皮膚科での治療が望ましいです。どのタイプでも、ニキビは絶対つぶしてはいけませんが、黄色ニキビの膿を自分で出そうとすると、肌の表面にクレーター状のニキビ跡を残す可能性が高くなります。

紫ニキビ

紫ニキビは、炎症の部位が皮膚の奥まで進み、皮膚の表面に膿や血液がたまって紫色に腫れあがっている、極限まで悪化した状態のニキビです。紫ニキビになると、肌の表面がデコボコするうえに色が目立つことで、男女問わずコンプレックスにつながる段階といえます。

紫ニキビのケア方法

紫ニキビをセルフケアだけで治すことは不可能なため、皮膚科の受診が必要です。医療機関では、皮膚を切開して毛穴の奥の膿や血液を取り除くなど、大がかりな治療が必要になることも珍しくありません。また、ニキビ跡を消すには時間を要するため、できるだけ早く適切な治療を開始することをおすすめします。

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